室内の壁面に吸音材料を張り詰めることによって、壁面からの反射音を極力押さえた部屋。「簡易」とは、吸音材料の配置が、”簡易”であることを示す。
日東紡音響エンジニアリング株式会社測定結果より
無響室内に音源が無い状態で測定された音のエネルギーを元に、指標を算出。数値は小さい方が好ましい。
dB(A) | NC値 | PNC値 | 左の暗騒音環境で推奨される室の種類 | |
空調(ロスナイ)弱運転時 | 22dB | NC-15 | PNC-15 | コンサートホール、放送録音スタジアム |
暗騒音 | 18dB以下 | NC-15 | PNC-15 | コンサートホール、放送録音スタジアム |
隣接する部屋と、無響室の間の音エネルギーの減衰を示す。数値は大きい方が好ましい。
中心周波数 (Hz) | 63 | 125 | 250 | 500 | 1k | 2k | 4k | 8k |
音響調整室 − 無響室 間 (dB) | 27 | 39 | 49 | 56 | 55 | 60 | 60 | 63 |
遮音量の指標。数値が大きい方が好ましい。
D-50 (ホテル客室間境壁および床における推奨値、特級)
無響室内の中央に設置した仮想点音源から発生する音エネルギーが、点音源からの距離が遠ざかるに従い、どれだけ減衰するかを測定。距離が倍になるに従い、6dB減衰する(エネルギーで1/4)直線上に測定データが乗れば、室内における反射音が押さえられていることを示す。実際には、その直線より プラスマイナス1〜1.5dB の範囲(周波数により異なる)にデータが収まっていれば、 ISO3745(国際標準化機構)における完全無響室の許容範囲内とされている。
室の長辺方向、短辺方向、対角線方向いずれにおいても、1m までの範囲で、