Linux環境への導入 (ログイン、ログアウト、ターミナル、Webブラウザ)


概要

  1. Linux起動
  2. Linuxへのログイン
  3. ターミナル
  4. Webブラウザ操作
  5. ウィンドウ操作
  6. コマンド入力
  7. Linuxログアウト
  8. Linuxシャットダウン
  9. 確認項目

Linux起動

本学の情報教育システムのコンピュータ(端末)は, WindowsとLinuxの2つのOSを選択して使うことができる. 情報システム学科のプログラミング入門・プログラミング基礎演習では,主にLinuxを使用する.

端末を使い始める場合,まず端末本体の電源ランプ(緑)がついているか確認する. ついていない場合は,電源ボタンを押す.

※ 電源が入っている時に,電源ボタンを押して電源を切ってしまうと, 端末に格納されているデータや機器が破損する恐れがある. 誤って電源を切らないように十分注意すること.
電源ランプがついている場合は, モニタ(画面)の電源ランプ(緑かオレンジ)がついているか確認する. ついていない場合は,モニタの電源ボタンを押す.

それでもモニタに何も表示されないことがある. その場合は,マウスを少し動かしてみる.

以上の操作でモニタに何か表示されたら,状況に応じて以下の操作をする.

●Windowsが動いている場合

●端末の電源が入っていなかった場合 本学の情報教育システムのコンピュータを利用するにあたっては, WindowsおよびLinuxのどちらもログイン時に 利用者IDとパスワードによるシステム認証を受けなければならない. また,作業終了後には正しくログアウトする必要がある.

Linux端末では,起動した直後からX Window Systemを利用する環境になっている.
X Window SystemはUNIXのウィンドウシステムでは標準的に利用されており,MIT(マサチューセッツ工科大学)で開発された.

login

  1. Linuxのログイン画面が表示されていることを確認する.
  2. マウスを動かし, Login:の白い枠の中にマウスカーソルをもっていき,左ボタンを押す.
  3. キーボードからUserIDを入力する. このときには,キー入力した文字が枠内に表示される(echoされる). 入力し終わったらTabキーを押す.
    ※ Tabキーの代わりにEnterキーを押しても良いが時間がかかる
  4. 引き続いてPasswordの枠内にキーボード からパスワードを入力し,最後にEnterキーを打つ. この時には,キー入力は画面にはエコーされないことに注意する. パスワード入力を後ろから誰かが覗いているかもしれないから...
  5. しばらくすると画面が変わり,loginが成功したことがわかる.

パスワードは任意に変更することができる.詳細は、 パスワード変更を参照のこと. 本学情報教育システムでは、毎月パスワードを変更することを必須としている.

ターミナルウィンドウ

ログインした直後は,モニタ画面にターミナルウインドウ(正確にはGNOME端末も しくはコマンドライン端末.以後,『端末』と略記する)が開いていない. 端末を起動するには、画面上方にあるメニューバーの中のモニターのアイコンを選択しマウスの左ボタンを押す.このウィンドウはキーボードからのコマンドの入力先として利用される.

Webブラウザの起動と終了

インターネット情報の閲覧・収集のための基本ツールがWebブラウザである. 情報教育システムでは、Linuxの場合Webブラウザとして、firefoxが用意されている. firefoxを起動するには, 次のように端末にコマンドを入力する. 空白に続いて記号『&』を入力していることに注意.
firefoxの場合
$ firefox &

ページがウィンドウに収まりきらないときには,firefoxウィンドウの右端 にあるスクロールバーをマウスでドラッグしてページを移動することができる.

firefoxを終了するには,firefoxウィンドウのタイトルバー左下にある 「ファイル」にマウスカーソルをもっていき左ボタンを押す と,プルダウンメニューとよばれる縦長のリストが出てくるので,その中の 一番下にある「終了」にマウスカーソルをもっていき左ボ タンを押す.

なお,入力欄などに日本語で入力したい場合は,[Shift]+[Space]を押すと日本語入力モードに切り替わる.再度押すと元の直接入力モードに戻る.

ウィンドウの移動

マウスを移動するとマウスカーソルの形状が変わる. この様子を注意深く観察せよ.

ウィンドウの上辺(通常ウィンドウの名前が表示されており, タイトルバーという)にマウスカーソルを移動して, マウスの左ボタンを押したままマウスを移動する(ドラッグする) とウィンドウが移動する(タイトルバーを"つかんで"ウィンドウを移動する,ともいう).

コマンド入力例

端末に次のようにコマンド を入力してみよう.
$ xcalc &
xcalcのあとに『空白文字』(スペース),ついで[&]記号を入力している. そして,最後にEnterキーを押す.
記号「$」はプロンプトを表すものとしている. 環境設定によってプロンプトは自由に変更できる.
コマンドを入力することによって動作する"もの"をアプリケーション (正確には,アプリケーションソフトウエア)という. 電卓というアプリケーションを起動するためのコマンドが「xcalc」というわけである.

記号 [&] を付加してコマンド入力すると、 アプリケーションを実行中もターミナルウィンドウで作業を行うことが出来る。 試しに、[&] を付けないで xcalc を実行してみよう。 xcalc を終了しない限り、ターミナルウィンドウで作業が出来ないはず。 これは、[&] を利用すると、(アプリケーション) ジョブをバックグラウンドで実行することが出来るためである。

電卓の大きさ(ウィンドウサイズ)を変更することができる. 電卓ウィンドウの右下端にマウスカーソルを持っていき,ドラッグして希望する大きさのウィンドウにしてマウスボタンを放す.

アプリケーションによってはウィンドウサイズを変更できないものもある.

なお,端末を複数個 開いて使うと便利である. 端末もxcalc同様に1つのアプリケーションである. 端末を新たに1つ開くには,端末
$ kterm &
と入力すれば良い(最後にEnterキーを打つことを忘れないように).

端末を閉じるには、閉じたい端末 の中で
$ exit
と入力すれば良い(もちろん最後にEnterキーを打つ).

logout

コンピュータの利用を終えるときにはログアウト手続きを実行する. 画面上方にあるメニューバーの「デスクトップ」という文字にマウスカーソルを 合わせて左ボタンを押す.するとプルダウンメニューが出てくるので, その中の下から2番目にある「ログアウト」の項目にマウスカーソルを合わせて 左ボタンを押す.そうすると,「このシステムからログアウトしますか?」 という質問が書いてあるダイアローグボックスが出てくるので, その中の「ログアウト」という項目にマウスカーソルを合わせて左ボタンを押す. これでログアウトが完了し,モニタの様子は最初のログイン画面となる.

ログアウトするためには,すべてのアプリケーションを正常に終了させてから行うこと. これを怠ると,次回にログインしたときに起動するアプリケーションの動作が正常でなくなることがある.

席を離れるときには,必ずログアウトすること. ログインしたまま席を離れている利用者の見つけた場合には,利用者資格の停止措置を取る.

Linuxの終了

演習端末でのLinuxの利用を終了し、最終的に席を離れる前には必ずLinuxを終了(シャットダウン)する必要がある。
Linuxのシャットダウンの方法は「ログアウト」の方法と基本的には同じである。 違いはプルダウンメニュー内で選ぶ項目が「ログアウト」ではなく「シャット ダウン」になることである.

正常にシャットダウンできた場合、端末の電源は自動的に落ちる。

LinuxまたはWindows動作中に電源スイッチによって電源切断をしては絶対にならない。電源スイッチによる電源切断により、データの破損、およびハードディスクの故障が発生する可能性がある。OSから正しくシャットダウン操作を行えば、電源切断はOSにより自動的に行われるため、切断のためには電源スイッチを押す必要は一切ない。

確認事項



mizutani(作成)
ohmi (加筆修正 2002年4月15日)
mackin (加筆修正 2003年4月2日〜)