初めに私は映像制作が嫌いである。
映像制作の演習や映像制作を専門に扱う研究室が存在する本学は映像を学ぶには他大より若干恵まれている。その影響か本学科の学生達は普段から動画共有サイトなどを好んで視聴している学生達が多い。そこで私の所属するサークルの後輩達に普段視聴している作品の傾向を聞いてみた所、企業が制作した商業アニメーション、プロのクリエイターか、それに匹敵するレベルの人間が制作した商業アニメのファンムービーなどのプロモーションビデオなどが多いことが分かった。
「情報社会を読み解き、映像・音響・Web・コンピューターグラフィックスなどさまざまなメディアを活用して情報社会の発展に貢献できるスペシャリストクリエイターの育成」を謳う本学科学生は潜在的に「自分の作品」というものを作りたいと思っているクリエイティブな考えを持っている人が多いのではないのだろうか?と、考えた私はサークルの後輩達数名に「自分の作品」を作りたいと思っているか?と質問したところ全員自分の手でなにか作品を作ってみたいという答えが返ってきた。
なにか自分達で作品を作りたいと思いつつ燻っている後輩に何かできないものか?と考えた私は大学四年間で独学で学んできたAdobe Systems社の映像制作ソフト「After Effects」を使用したアニメーションの制作と同ツールの初心者向け簡易マニュアルを制作することにした。
また、After Effectsとはどういったソフトなのか?について、私が今まで作ってきた制作物を例に上げて説明を試みた。