音楽ゲームの譜面による印象とスコアの違い [東京情報大学] [西村ゼミ卒業論文概要集] [年度ごとの一覧]
2022年度西村ゼミ卒業論文
音楽ゲームの譜面による印象とスコアの違い

音楽ゲームを行っている際に「楽しい」と感じる印象がどの瞬間に思うのかを知りたいと感じた。ゲーム音楽と映像の研究では、ゲーム音楽と映像、両次元の意味的調和によって高い調和感を得ていることが分かっている。しかし、音楽ゲームでは、変化が起きる場面が譜面のみの場合が多い、よって音楽ゲームの印象とそれに関わる要因が明らかにされているとは言えない。よって、音楽ゲームの譜面による印象の違いを明らかにすることを目的とした。

譜面エディタを使用し、ドラム音を意識した譜面とメロディーを意識した譜面の2つの譜面を作成し、譜面に番号を付け、使用するボタンをそれぞれの譜面にPCのキー2つにして、ノーツ数も同じになるように作成した。被験者は、作成した譜面をプレイできる音楽ゲームソフトをインストールして使用し、指定された譜面番号の譜面を5回続けてプレイする。その後web上の回答フォームに各プレイ5回の判定とコンボを記入してもらい、最後に音楽ゲームをプレイした場合に感じる印象を6つの両極7段階で印象評定を行って終了することを1セットとした。そして、譜面番号を交互にして、全部で4セット行った。

被験者がそれぞれ感じたドラムの譜面で音楽ゲームをプレイした印象とメロディーの譜面で音楽ゲームをプレイした印象に有意差があるかどうか分析を行った結果、有意差があるとはいえなかった。よって、音楽ゲームのドラムの譜面とメロディーの譜面による印象の違いはあるとはいえなかった。