Windowsの通知やイベントとそのシステム音の適合度 [東京情報大学] [西村ゼミ卒業論文概要集] [年度ごとの一覧]
2016年度西村ゼミ卒業論文
Windowsの通知やイベントとそのシステム音の適合度

この論文ではWindows使用時に生じるイベントとそのイベントに対する音との適合度がどれほどのものかを明らかにするものである。

まず、PCのOSをWindowsに限定し、そのWindows使用時に生じるプログラムイベントとそのイベントに割り当てられた音の項目をエクセルで集計した。音の項目は音番号を振り、実験時は音番号をランダムな順序で再生させ、被験者がその音に合っていると思うイベント項目に対して半角数字の1を入力させる実験を行った。この実験で使うWindowsのOSは現在最も新しいWindows10、対照として古いものをWindows Vistaの2種類用意した。また、利用経験によって結果が左右するのではないかということからOSの利用経験についての簡単なアンケートを実施した。Windows10、Windows Vistaの実験結果の集計をコレスポンデンス分析の多重散布図を使い、イベント項目と音番号の距離関係で適合度を調べた。

その結果、Windows10の実験結果から一般の警告音やシステムエラーといった項目には割り当てられている音との適合度はあった。それ以外の項目は、実際に割り当てられたイベント項目と音番号の組み合わせと、イベント項目に合っていると被験者が評価した音は違う結果となった。また、Windows Vistaの実験結果からイベントとそのイベントに割り当てられた音番号とだいたい合っていることがわかった。これらのことから、適合度の観点でWindows10よりWindows Vistaの方が実際に割り当てられた音とイベント項目で合っているものが多かったことがわかった。また、Windows Vistaの利用経験がないと回答した被験者にはWindows7やWindows8.1を使用している被験者が6名おり、これらのOSにはWindows Vistaと同じ音や似た音があることが考えられる。