のアイコンをスタートメニューの中からさがす。あるいは、
スタート → 検索 → ファイルやフォルダ(F)
において、 wgnuplot.exe あるいは wgnupl32.exe というファイルを検索して、実行する。
コマンドは、
gnuplot>
の表示の右側に入力する。コマンドは可能な限り省略できる。例えば、
set yrange [-20:2]
と入力する際には、
set yran [-20:2]
や
set yr [-20:2]
でも大丈夫である。
赤い部分のマウスの左ボタンでクリックするとメニューが出てくる。
ここでマウスの左ボタンをクリック
上記のような設定になっているのが無難である。
データの入ったテキストファイルをあらかじめ作成しておく。 # を行の先頭に書くと、その行はデータではなくなり、コメント行となる。データファイルにはコメント行を入れて、データの意味を記録しておくことが望ましい。 データは縦の列が一つの系列となる。2列あるデータファイルの場合は、1列目がx軸(横軸)、2列目がy軸(縦軸)のデータとなる。
データファイル1(ファイル名 ymh.dat)
# ピアノ音の周波数分析結果 (YAMAHO PF-8) # 周波数 相対レベル 100 0 200 -0.4 300 -6 400 -5 500 -8.4 600 -11
データファイル2(ファイル名 kwi.dat)
# ピアノ音の周波数分析結果 (KOWAI KF-7A) # 周波数 相対レベル 100 -2 200 0 300 -4 400 -10 500 -8.5 600 -12
gnuplot> cd "u:\tmp"
gnuplot> plot "ymh.dat" w p
この結果描画されるのは以下のようなグラフである。
このままのグラフだと見栄えも悪く、グラフとして必要な用件をそろえていない。まずは見栄えを整え、その後グラフについての説明を入れていく。
グラフ上の点が、グラフの枠に重なっているのは、非常に見にくい。データ点のとる範囲より少し大き目に、y軸とx軸の範囲を設定する。
gnuplot> set xran [0:700] gnuplot> set yran [-20:2]
グラフは、plot コマンド、あるいは replot(rep)コマンドを入力しない限り、書き変わることはない。repと入力して、変更した個所が良いかどうか確かめてみよう。
gnuplot> rep
通常では、y軸のゼロとx軸のゼロのところに点線が引かれる。これを消したほうが良いグラフも多い。
gnuplot> set nozero gnuplot> rep
そのままでは、プロットされたデータファイル名が、データ点の説明となり、右上に表示される。これを正しいデータ点の説明に変更する。もし、漢字を入力すると化けたように見えるが気にしなくて良い。
gnuplot> plot "ymh.dat" t "YAMAHO PF-8" w p
上記のコマンドを再び手で入力していては大変である。カーソルの上矢印(↑)キーを押せば、ひとつ前に入力したコマンドが現れる。それを
→ キーや ← キーを使って編集すればよい。
横軸と縦軸が何を表わしているか、これはグラフにとって最も重要な点である。漢字を入力すると化けたように見えるが気にしなくて良い。
gnuplot> set xlabel "周波数[Hz]" gnuplot> set ylabel "相対レベル [dB]" gnuplot> rep
表示させたいデータ点が1系列だけなのは希である。通常は1つのデータ系列に対して1つのファイルを作成しておき、それぞれのファイルを1つの plot 文を使ってプロットする。
gnuplot> plot "ymh.dat" t "YAMAHO PF-8" w p, "kwi.dat" t "KOWAI KF-7A" w p
2つ以上のデータ系列が同時にプロットされる場合、点によるプロットでは見にくい場合が多い。そこで、点を線で結んだ表示形式にする。
gnuplot> plot "ymh.dat" t "YAMAHO PF-8" w linesp, "kwi.dat" t "KOWAI KF-7A" w linesp
次のようなファイルを作成し、プロット文の書式を変えれば良い。ファイル名 pianos.dat
# ピアノ音の周波数分析結果 # 相対レベル # 周波数 (YAMAHO PF-8) (KOWAI KF-7A) 100 0 -2 200 -0.4 0 300 -6 -4 400 -5 -10 500 -8.4 -8.5 600 -11 -12
gnuplot> plot "pianos.dat" u 1:2 t "YAMAHO PF-8" w linesp, "pianos.dat" u 1:3 t "KOWAI KF-7A" w liensp
u 1:2 とは、データファイルの1,2列目を使用してプロットする、ということ
これまで説明したようなことを毎回やっていたのでは、大変である。ここまでの設定をすべてファイルに保存すれば、後で gnuplot を起動したときに、すぐにグラフを表示できる。
gnuplot> save "piano1.gp"
できあがった ファイル piano1.gp
このファイルを直接テキストエディタに読み込んで編集することによって、グラフの形式を変更することもできる。
一度 gnuplot を終了して、再び起動した場合、保存したファイルをプロットしたいときには、saveで保存されたファイルのあるディレクトリに移動して、を load すれば良い
gnuplot> cd "u:\tmp"
gnuplot> load "piano1.gp"
グラフの窓の左上隅をクリックし、メニューを表示させる。
カラーのグラフでは、いくらカラープリンタで印刷しても、コピー機がモノクロだと、みにくいグラフとなる。そのため、グラフ表示をモノクロにしておいたほうが良い。
Color の部分をクリックして、チェックをはずすと、モノクロで線種が異なるグラフになる。
メニューの中から、Copy to Clipboard を選択する。
他のアプリケーションソフトを起動して、貼り付けを行う。
グラフをeps形式のファイルとして保存すれば、LaTeX においては epsbox.sty や eclepsf.sty を利用して文書中にグラフを張り込むことが可能である。
gnuplot> set term pos eps gnuplot> set output "piano1.eps" gnuplot> rep
この結果、piano1.eps という eps 形式のファイルが保存される。この後、Windows上にグラフを表示させたい場合は、
gnuplot> set term windows
と入力する必要がある。
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