いまや、WWW(World Wide Web)は、世界的なコンピュータネットワーク網にお ける情報発信の手段という新規性に注目される時期を過ぎ、社会におけるサービ スやビジネスに欠かせない手段になりつつあると言える。
そして、WWWのコンテンツ(内容)を作成する側にとっては、ブラウズ(閲覧)す る側に十分配慮したコンテンツの作成が求められているとともに、それらをどの ように見せるか(組み立てるか)、という点も重要である。つまり、個人的な一人 よがりの情報発信ではなく、情報を必要としている相手に、より簡単に、分かり やすく、情報を与えることのできるWEBデザイン(設計)が必要となるわけである。 ここでは、作成されたコンテンツをどのように相手に見せるか、そのデザイン (設計) とテクニック(技術)を、広い意味でのWEBプログラミングと定義し、その 解説と演習を行う。
この演習は、今後ますますニーズが高まっていくであろう、WEBデザイナーや WEB プログラマーに必要とされる基礎的な知識を習得することを目標としている。 なお、ここでのデザインとは、いわゆる「見た目」を美しく、カッコよく、とい うデザインを指すのではない。WEBサイトを作成する側にも、ブラウズする側に も、簡単で、使いやすく、なおかつ美しい、という総合的な設計(デザイン)のこ とを指している。