繰り返し処理(for文)

参考:教科書 p148-154

同じ処理を繰り返し行うことを繰り返し処理(ループ)と呼ぶ。 Java言語では、for文とwhile文を使って繰り返しを行うことができる。 ここでは、for文を演習する。
for文を利用することにより、特定回数繰り返し行う処理を記述することが出来 る。

for文

for文の構文は以下である。
参考:教科書 p148

for ( 式1; 式2; 式3 ) 文

ただし、式2の計算結果は論理値(trueまたはfalse)でなければいけない。

for文の流れ図(模式図)は、以下である。 ※ループ端を利用する方法もあるが、ここでは述べない。
図1 繰り返し
for文

先に式1を評価する。
菱型の図形がループ条件式を表し、この中に条件を表す式2を示す。
式2の評価結果が true ならば true の矢印をたどりおよび式3を実行する。
式2の評価結果が false ならば false の矢印をたどり処理を続行する。

for文の例1

以下は、0から9までを数える(10回繰り返し処理を行う)例。
for(int i=0; i < 10; i=i+1) {
  System.out.println(i);
}
式1 int i=0 によって、繰り返し変数 i の初期化を行う。
式2 i < 10 は、繰り返しの条件を指定する。
式3 i=i+1 では、繰り返しのごとに変数a を増やしている。
上記出力結果は以下になる。
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9

for文の例2

以下は、同じく10回繰り返す例だが、10 から1 までを数える例。
for(int i=10; i > 0; i=i-1) {
  System.out.println(i);
}
式1 int i=10 によって、繰り返し変数 i の初期化を行う。
式2 i > 0 は、繰り返しの条件を指定する。
式3 i=i-1 では、繰り返しのごとに変数a を減らしている。
上記出力結果は以下になる。
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
i は条件式評価の前に一回だけ10で初期化され、i が 0 より大きい限りブロック処理をループする。
println()メソッドを処理した後、条件式評価に戻る前に、i が毎回1減るので、println()メソッドは10回呼び出され、i が 0 になった時点で、forの条件式が偽(false)になり、処理はprintln()を飛ばして継続される。


東京情報大学情報システム学科
マッキン ケネスジェームス(Ken Mackin)
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