論理的一行が長くなって,Emacsウィンドウの幅を超えた場合にEmacsは自動的に文字列を折り返して結果的に複数行に表示するが,それでもその行は論理的には一行である(折り返しであることがわかるようにEmacsは記号『//』をウィンドウの右端に表示する).
コマンド | 機能 |
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C-k | カーソル位置から行末まで削除 |
コマンド | 機能 |
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C-y | カーソル位置にメモリ内容をペースト |
行を削除し,直ちにC-yでペーストするとその行は回復される. この場合でもメモリには削除した文字列が記憶されている. しかがって,カーソルを適当な場所に移動してから,C-yでペーストすると,結果的に削除した行がカーソル位置にコピーされたことになる.
行を(途中で他の作業をおこなわずに)連続的に削除した場合,カーソル位置にC-y でペーストした場合には,連続削除した行全部がペーストされる. この場合でも,行を連続削除し直ちにC-yでペーストして,削除行群を回復してから,カーソル位置を適当に移動してから C-y を押すと,結果的にコピーしたことになる.
ただし,ある程度まとまった指定領域を削除したりコピーするには,次の領域を指定して削除・コピーする方法を使う.
マークされると,ミニバッファに次のようにその旨メッセージが表示される.
------------------------------------ Mark set ------------------------------------
コマンド | 機能 |
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C-spc | カーソル位置をマークする |
マークした地点から現在■のカーソルのある地点までのリージョンを削除するには C-wを押す.
コマンド | 機能 |
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C-w | マーク位置とカーソル位置で決まるリージョンを削除 |
同様に,削除領域のないようはメモリに記憶されているので,C-yで削除内容をペーストすることができる.
コマンド | 機能 |
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C-y | カーソル位置にメモリ内容をペースト |
リージョンを削除して直ちにC-yで領域を回復してから,カーソルを適当に移動させてから C-y でペーストすると,結果的に削除領域を別の場所にコピーしたことになる. しかし,領域内容を別の場所にコピーするのであれば,次の領域内容のコピーによる方法がある.
マークした地点から現在■のカーソルのある地点までのリージョン内容をメモリにコピーするには M-w(ESCキーを打った後にw)を押す.
コマンド | 機能 |
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M-w | マーク位置とカーソル位置で決まるリージョン内容を記憶 |
この場合も C-y でその内容をペーストすることができる.
コマンド | 機能 |
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C-y | カーソル位置にメモリ内容をペースト |