近年、パソコンやスマートフォン、iPadなどの電子機器の発達や生活の中での普及に合わせ、教育現場でも電子機器が取り入れられ始めた。こうしたデジタル機器を取り入れた教育をICT(Information and Communication Technology)教育と言う。IT先進国である米国ではすでにこの取組が進められ、普及している。日本でも、政府が2020年までにタブレット端末を1人1台所持する事を目標に掲げるなど確実にデジタル化が浸透している。
本研究では、スポーツ教育の現場でICT教育を取り入れた事例について考察をした。具体的には、運動部や、スポーツ科目の受講者にアンケートをとり、スポーツ教育でのICTがどのような効果、成果を上げたかを分析した。アンケート結果から、スポーツ教育においてのICTは、興味や関心、理解度を深めるだけではなく、練習や試合の中でも効果が表れ、個々のスキル向上を図ることができると分かった。しかし、新しい技術への抵抗をもつ学生もおり、先進技術が浸透するのにはまだまだ時間が必要であることも分かった。