Webデザインは様々な違いがあり、その要因は文化的要素にあると考える。本論文は音楽Webサイトの「デザイン性」と「制作者の所在国の文化的要素」の関連を明らかにする為に日本・アメリカ音楽サイトのWebデザイン構成を分析・比較し、類型化を行って調査を行った。結果、日本のWebデザインは、情報を確実に得られるようにデザインする傾向が現れ、文字情報を多く掲載しており、単語数が膨大な数であった。画像の使用は少なく視覚的な情報よりも文字情報をより得やすいデザインの傾向が現れた。一方アメリカのWebサイトは、文字情報よりも画像の多用が大きく目立った。大きな画像を複数用いる造りであり、文字情報が少なく傾向が見られた。また、ページサイズはWidth100%に設定されており、どの端末からアクセスしてもレイアウトが崩れないデザイン傾向が見られた。日本・アメリカのwebサイトは「言語」・「芸術観念」という文化的要素からデザイン傾向が、日本:情報の獲得、アメリカ:視覚的デザイン性の重視、の二つの傾向に分かれることが明らかになった。