各国のゲームに見られる国ごとの様々な違いについて研究している。
主に電源を使用するゲームに関して、システムやストーリー性、グラフィックなどのヴィジュアル面やシステムに組み込まれる「要素」に、その土地の文化や民族性が強く影響しているのではないかと思われる。このような仮説を、主にインターネットを通じて調査、分析し、その違いについて検証した。
どのような違いがあるのか把握し、どの違いがより興味深く、重要なものであるのかを考え、大まかにヴィジュアル、世界観、ストーリーの3つの要素に対象を絞って研究した。初期からゲーム産業に関わり、大部分の開発をしてきたアメリカと日本の情報が必然的に多くなっている。他の国はこの2国のどちらか、あるいは両方の影響を濃く受けていると思われる。
若い文化であるために参考となる研究が少なかったが、絵画や漫画など、他の共通点のある文化を引き合いに出したり、主観が多くなるが土地の特性や文化的背景から考察したりするなど、他の分野の話を持ってくることで補っている。
色々と調べ、考えた結果、ゲームは大雑把に「欧米寄り」と「日本寄り」に分かれるようである、という1つの結論を抱くに至ることになった。本論で挙げた以外にも様々な違いがあるが、さすがに全てに触れるには至っていない。
ゲームへの理解を深める手助けができればと思って書いたものであるので、読む際は偏見等をできるだけ捨てられるように意識してから読んでほしい。