近年、スマートフォンの普及率の拡大に伴い、スマートフォン向けゲームのユーザーは増加し、売上が減少傾向にあるゲーム業界で、着実に売上を伸ばし続けている。 スマートフォン向けゲームは、日常の必需品であるスマートフォンが媒体であり、無料でゲームが楽しめるという点から、新規ユーザーを多く獲得してきた。 本研究では、ゲームの利用状況についてアンケート調査を実施した。今回実施した被験者の全てにおいてスマートフォンを所有しており、被験者全員がスマートフォン向けゲームを利用していると回答を得た。さらに、スマートフォン向けゲームに大きく差を付けられているように考えられる携帯型ゲーム機も、利用頻度は低下しているが、学生の96%が所持しているという回答結果から大きな差はないと考えられる。　　

スマートフォン向けゲームは、携帯型ゲーム機のように長く遊ばれるゲームが少なく、1つ1つのゲームの寿命が短い為、ユーザーの飽きと共にいずれ現在の様な勢いはなくなっていき、携帯型ゲーム機は今後も需要は低下していくが、根強いゲームファンを対象としたニッチな市場になっていくのではないかということが推測される。また、これから先、ゲーム業界全体の市場が縮小していくということが、先行研究や本アンケート調査によって明らかになった。