スマーフォンの普及による携帯型ゲームの変容についての一考察 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成26年度卒業研究概要集] [平成26年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
安岡 広志 ゼミ 平成26年度卒業論文
スマーフォンの普及による携帯型ゲームの変容についての一考察
細田 真美

スマートフォンの普及率の拡大に伴い、スマートフォン向けゲームのユーザーは増加し、売上が減少傾向にあるゲーム業界で、着実に売上を伸ばし続けている。

スマートフォン向けゲームは、日常の必需品であるスマートフォンが媒体であり、無料でゲームが楽しめるという点から、新規ユーザーを多く獲得した。従来の持ち運びができる小型ゲーム機である携帯型ゲーム機は、携帯型ゲームに最も重要な、手軽さという面で劣ってしまい、スマートフォン向けゲームの勢いに後れを取ることとなってしまった。

学生向けに行ったゲームの利用状況についてのアンケートによると、スマートフォンを所有する学生全員がスマートフォン向けゲームを利用していると回答しており、スマートフォン向けゲームが、現在勢いのあるコンテンツだということは間違いない。スマートフォン向けゲームに大きく差を付けられているように感じた携帯型ゲーム機も、利用頻度は多少劣るも、学生の96%が所持しているなど大きな差は感じられなかった。

スマートフォン向けゲームは、携帯型ゲーム機のように長く遊ばれるゲームが少なく、一つ一つのゲームの寿命が短い為、ユーザーの飽きと共にいずれ現在の様な勢いはなくなっていき、携帯型ゲーム機は今後も需要は低下していくが、根強いゲームファンを対象としたニッチな市場になっていくのではないかということが推測される。従って、これから先、ゲーム業界全体の市場が縮小していくということが今回の文献及びアンケート調査によって明らかになった。