ネットショッピング市場の拡大の一要因として、情報端末の進化があると考えられる。特に、近年に登場したスマートフォンが、ネットショッピングにおいての購買に利便性を向上させたことの一因があると考えられる。本研究では、一般ユーザーに向け、ネットショッピングの意識調査を行った結果、96%がネットショッピングを過去に利用したことがあり、70%がネットにおいての商品購入に利用することが明らかになった。また、スマートフォンの普及率は87%だが、最もネットショッピングを利用する情報端末は、ノートPCに次いでデスクトップPCが利用されており、スマートフォンを最も利用するケースは普及率から比較すると少ないことがわかった。しかし、スマートフォンを代表とするモバイル機器は、商品購入の検討を行う目的で利用されている傾向にあり、58%が『スマートフォンで商品の詳細を調べ、パソコン上で商品購入を行う』と回答した。ネットショッピングにおいてのスマートフォン利用は、商品購入の動機の一要因となっていることが明らかになった。