本論文では、少子高齢化が深刻化する日本において、高齢者の死にどのような影響を与えるかを分析した。子供が減り、高齢者の割合の増えるという変動が高齢者の死に少なからず影響を与えるのではないか、と考えたためである。
子供が減ることにより高齢者の割合は高まるが、日本の人口構造からして避けることのできない現象である。少子高齢化の進行により高齢者の生活が変化してきている。また、生活の変化とともに、高齢者の死因も変化してきている。その中でも高齢者の死因に対する大きな要因のひとつとして自殺が挙げられる。病気や怪我と違い、自ら死を選択してしまう状況に追い込まれる社会病理が存在している。今後も少子高齢化の進行は留まらずより高齢化が進行する。少子高齢化対策として子供を増やすことが重要であるが、対策は難しいのが現状である。