本研究は、さまざまなサンプル音をグラニュラー合成の音源として利用したときにどのような音響効果があるのか調べたものである。
Pure Dataを用いて、グラニュラー合成するパッチを作成し、4つの音源の変化を調べた。音源には人の声、楽器(サックス、ヴァイオリン、ティンパニー)使用し、グレインの長さ、グレインの周波数(ピッチ)、グレインのピッチのバラつき、サンプルの再生のスピードをそれぞれ変化させた。
音声はピッチを変えずにスピードを変えることができ、聞き取りの練習などにも使える。サックス、ヴァイオリンなどの定常音は、合成の仕方次第では全く別の音色になった。ティンパニーのような衝撃音からは、さまざまな効果音が得られた。