かつて、働く夫を家庭に入って慎ましやかに支えていた女性。その女性の社会参画が叫ばれる時代が来ている。しかしながら、女性には家事や子育てという性役割も存在し、何もかもを一人でこなすことは難しい。性差はなかなか埋められず、「健康」「教育」「経済参加」「政治参加」という4つのカテゴリーで構成されるジェンダーギャップ指数の世界ランキングで日本は135カ国中104位となって、先進国だけではなく新興国にまで遅れをとっている。そんななか、歴史的大ヒットを打ち出したディズニー映画「アナと雪の女王」は小国の王女姉妹を主人公とした物語だ。いままでにない「王子様を待たない」プリンセス・ストーリー。いま、この手の映画がヒットするということから、何か読み取れることはないか。これからこの社会で女性がどう生きていくか、あらゆる視点から論考していく。