ドラマ『カテゴリーII』の制作 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成26年度卒業研究概要集] [平成26年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
伊藤 敏朗 ゼミ 平成26年度卒業論文
ドラマ『カテゴリーII』の制作
藤井 幸太
宮坂 俊樹

2013年度卒業・川名孝太郎(C10030)制作のドラマ『カテゴリー』は、「カテゴリーバトル」に巻き込まれた主人公・井上鷹一が、戦いの過程を通じて自らの存在を見つめなおしていく物語。本作は同じ川名脚本による続編である。

井上の前にカテゴリーバトルの監督者・神崎が現れる。神崎は、井上が持つ「カテゴリーに関する事象を吸収する力」でこのバトルを止めてくれと依頼する。カテゴリークロコダイル・小黒は、バトルを楽しむあまり戦闘狂と化して一般人を襲撃、さらにその矛先を井上に向ける。カテゴリーライオン・宍戸は、かつて彼の恋人、月島そらの命を何者かに奪われた過去がある。宍戸は、彼を姉の仇と狙っていたカテゴリージェリー・月島みうを倒す。宍戸は井上を月島そらの仇ではないかと疑い、井上と小黒の戦いの間に割って入る。それは結果的に井上を救けるかたちとなり、さらに井上が仇ではないことを知って宍戸は立ち去る。そんな宍戸の前に神崎が現れ、そらを殺したのは自分だと明かす。宍戸は神崎に挑みかかるが、カテゴリースパイダー・知念に撃たれ絶命する。謎が深まる物語はパートIIIへと語り継がれることになる。

本作には各カテゴリーが駆使するさまざまな「武器」が登場する。不慣れな工具の取扱いに苦労しつつも、本作にマッチしたオリジナルの小道具を製作した。また、イメージセンサーが大きく、被写界深度の浅いカメラ(SONY Fs700)を使い、映画的なルックの絵づくりを試みた。戦闘シーンをはじめ多くの場面で、アングルやカメラワーク、編集を工夫した。

川名脚本の壮大な世界観を理解するところから始め、脚本を読み込み、演出し、映像化していくのは大変な作業であり、数多くの登場人物を配役しての日程調整にも度々困難を感じながらの製作だったが、部活動やゼミなどで培ってきた映像表現スキルの集大成のつもりで取り組み、一定の成果をあげることができた。