ドラマ『Not Alone〜愛の意味を考えてみた〜』の制作 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成26年度卒業研究概要集] [平成26年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
伊藤 敏朗 ゼミ 平成26年度卒業論文
ドラマ『Not Alone〜愛の意味を考えてみた〜』の制作
佐野 広樹
加藤 佑基
菅野 嘉和

本作は、一人の女子大生がプロ・コスプレイヤーになりたいという夢を、仲間たちの力に支えられて叶えていく姿を描いた友情ストーリーである。

夢見がちだが孤独な大学3年生・アヤが所属する「コスプレ同好会」。アヤはメンバーに、オーディションへの挑戦を呼びかけるが、反応は薄い。一度は応募を諦らめるが、映像業界に勤める兄が、「諦めるなら、やることやってから諦めろ」と言って、腕の良いカメラマンを紹介してくれる。その写真のおかげでオーディション1次選考を突破。同好会のメンバーも次第に彼女を手伝いたいと思いはじめ、最終選考ではメンバー全員で作った衣装をプレゼントする。アヤはそれを着て最終選考のステージに立つ。優勝を逃し、涙ぐむアヤと慰める兄。そこへスカウトマンが現れ、アヤを自らの事務所に勧誘する。やがてアヤは彼女の夢を実現することとなる。

本作のメッセージは、「夢を持つことの大切さ」である。とりわけ日々を漫然と過ごしがちな大学生たちに、限られた時間を懸命に努力するよう呼びかけ、自らにも言い聞かせるというつもりで、このシナリオを書き上げた。スタッフと出演者の全員で脚本の読み合わせをおこない、積極的に意見を出し合って台詞を練り上げ、より良い作品を完成させようと取り組んだ。細かい演技にも気を使い、納得のいくまで撮り直しをした。

主演をはじめとする女性出演者の多くをゼミ外に求めざるを得なかったことなどもあって、スケジュール調整には苦労した。結果的に撮影が急ぎ足になってしまい、予定していたカットや台詞を割愛せざるを得なかったことは反省点である。それでも完成にこぎつけたのは、多くの仲間たちの協力の賜物であり、本作のテーマは何よりも、その制作過程においてこそ明らかにされたように思われる。