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茨木 正治 ゼミ 平成26年度卒業論文
中国のテレビ放送について
張 麗健
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概要

目的

1978年に改革開放の大きな背景の下で、中国は元々の計画経済から市場経済に移行し、そのうちテレビ放送事業は文化産業の重要な一環として改革を行った。90年代以降、技術の進歩と放送体制の改革により、中国のテレビ放送の多チャンネル化が実現した。これにより、中国のテレビ放送は全国範囲でのカバー率の不足の問題を解決した。しかし、同時に現れた国内放送システムとテレビ放送産業化への発展との矛盾は問題になっている。本論文では、近年の中国の放送体制の改革とそれにより生じた問題点と解決策について考察する。

方法

先行研究で、中国のテレビ放送の歴史と中国は特殊な社会主義制度の下の放送制度の現状を調査し、そして、図表などのデータ分析と内容分析を通して、現在中国の放送システムとテレビ放送は産業化への発展の間に矛盾な原因と解決策を探る。 

結果

中国のテレビ放送が文化産業の重要な一環として産業化の目標を実現するために、テレビ産業における市場のメイン役割を発揮しなければならない。そのためには国からの政策支援が必要となっている。「制播分離」への転換とともに、民間資本を積極的にテレビ産業の中に加えることを促進し、各テレビ局の良性の競争を刺激し、内容産業の創造性を出すこと目指すべきだと考えられる。それに、テレビ放送に関する正式な法律を築いて、テレビ放送の産業化に健康な環境を創造することも差し迫った必要だと考えられる。