「ブラック企業」言語の一般的認知〜ディスコース分析、内容分析〜 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成26年度卒業研究概要集] [平成26年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
茨木 正治 ゼミ 平成26年度卒業論文
「ブラック企業」言語の一般的認知〜ディスコース分析、内容分析〜
関根 成隆

「ブラック企業」という言葉が形成されるに至った経緯を、誰が見ても分かる形で現したい。若者達の間でも飛び交うように使われているこの言葉は、断片的な情報は無数にあるが確固たる線引きはしっかりとできていない。言説分析、内容分析という方法論を使うことで断片的な情報を統合。全容を理解する事で、労働問題の解消につながる糸口が見えるのではと考えている。言説分析、内容分析という方法論を軸に考察した。メディアの卒論〜テーマ・方法・実際〜第?部第2章ディスコース分析、内容分析-新聞記事を資料として-(著 鳥谷 昌幸)を参考にし、論文制作の段取りに役立てた。新聞記事で語られた「ブラック企業」が、どのように使われ、どう変化していったのかを検証する為、新聞記事データベースや雑誌・論文等のデータベースからデータを収集した。結果として、新聞記事で初めて掲載されたのは日本経済新聞社2007/12/19であり、頻繁に登場するようになった時期もここからである。「ブラック企業」について朝日新聞社が最も取り扱う件数が多い。という事だった。課題として、新聞記事のアンケート調査から得られた「ブラック企業」と対をなすキーワードが、時系列ごとに、どのように変化したのか。グラフ化し、より明確にしていくべきである。また、各新聞社ごとのイメージの変化はあるのか。論文の道筋としては言説分析を軸にしていくべきである。