人間には感覚器官に異常がないにも関わらず、誤った感覚を得てしまう「錯覚」という現象が起こることがある。本論文では視覚における「錯覚」の中の、"錯視"を利用した"トロンプルイユ(だまし絵)"の原理を明らかにし、その現象と認識の実態を論じる。さらに、"トロンプルイユ(だまし絵)"の制作をおこない、制作工程を解説し、錯視が起こる現象を実験と検証おこなった。