本論では、近年日本で普及している"ゆるキャラ"と呼ばれるものの定義付けを行い、
"ゆるキャラ"とはどんな目的を持って生まれ、どうあるべきであるかを考察する。ここ数年で急増しつつある"ゆるキャラ"は、誕生当初と変わらない目的・特徴を持って生まれてきているのであろうか。数年前から行われている2つの大会の結果を基に上位のキャラクターと下位のキャラクターはなにが違い、"ゆるキャラ"としての人気を得るために必要な要素はなにか、"ゆるキャラ"の出現による経済効果はどのようであったか、"ゆるキャラ"の名称にも含まれる『ゆるい』とはどういうものをいうのかを研究し、そこから今後"ゆるキャラ"は栄え続けるのか、それとも一時のブームとして衰退し、今後はキャラクターなしで地域活性化するようになっていくのかについてを考察した。