プロ野球での日本と海外との人気の差の比較 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成25年度卒業研究概要集] [平成25年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
柴 理子 ゼミ 平成25年度卒業論文
プロ野球での日本と海外との人気の差の比較
中村 友昭

本研究の目的は、他のプロスポーツとの変動について比較、そして、NPBとMLBの人気の差を比較し、違いを見て、NPBは、今後人気を維持し、高めるには、どうすればいいのか自分なりの参考情報を得ることであった。プロ野球は、他のプロスポーツに比べて、どの程度人気変動があったのかを、まず、明らかにし、1章「プロスポーツの人気の変動について」で調査した結果、プロ野球が人気低迷に陥ったというより、他のスポーツが、昔より盛んになってきたとわかった。そして、スポーツ界の中で、今でも上位にある「野球」は、昔ほど人気があるとはいえないかもしれないが、人気はあるとわかった。次に、2章「プロ野球の人気の差の比較」にて、(1)「球団における人気の差の比較」では、結果がチームの不均衡が原因ということから、NPBは、チーム戦力の均衡化に着目し、ドラフト会議の時に完全ウェーバー制を採用することで各チーム戦力が均衡するのではとなった。またFA権で獲得した球団には、ドラフトで制限を与えるなど必要で、そうすればMLBとの差に変化が起きるのではないかと情報を得た。(2)「選手個人における人気の差の比較」では、NPBは、スター選手の育成に力を入れるべきで、このことに関して更に調べるには、次の世代の注目される選手をできるだけはやく見つけるために、高校野球や大学野球の方にも注目し、調べる必要があるとわかった。(3)「イベント(ファンサービス)における影響と違いの比較」は、一度、MLBの球団組織、広報、ファンサービス対策をしっかりと勉強する機会を設けてもらい、積極的にMLBのファンサービスへのアイデアを取り入れ、このファンサービスでの差は埋まり、さらに、NPBならではのアイデアを混ぜれば、差を逆に広げられるのではと思った。しかし、NPBは、現在財力がなく、厳しい現状だと思われるので、このことに関しての解決方法も必要となるのでその調査が必要と知った。(4)「メディアにおける比較」では、プロ野球の魅力をメディアを通して伝えるためには、問題を出さないように、先程(1)「球団における人気の差の比較」で述べた、経営者、プロ野球機構(NPB)などの意識改革をしたり、ここでもMLBのアイデアを参考にする必要がある。そして、全体を通して、プロスポーツ選手個人の成果というのは、非常に人気に影響を及ぼすといえた。3-1「プロスポーツの人気の変動について」や、3-2「プロ野球の人気の差の比較」のどの項目に対しても、必要不可欠な存在で、更に確実に、NPBが、いい方向に向かうための参考情報を得るためには、選手の特性についても調査するべきだろうとなった。