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松下 孝太郎 ゼミ 平成25年度卒業論文
建築分野における3次元CGの役割
玉川 良平
宮下裕也

近年、国の経済力を競うかのように立派な建築物が世界各国に建てられている。中国台湾では台北101やアメリカ合衆国のウィリス・タワーなど超高層ビルが存在する。それらの建物はその国の象徴と言っても過言ではない。連日、世界各国からの観光客もあとを絶たない。日本のスカイツリーもまた今では日本を代表とする近代建築物の一つである。

近代に建てられている超高層ビルや個性豊かな建築物は建てられているその国の経済力を象徴するものであり、その国に住む人々に希望を与える重要な役目を果たしているのである。また、建築物そのものが観光地となり、国内だけでなく世界からの観光客を呼び寄せ、海外交流の場としても活用されていると考える。

現代社会における各国の象徴、それが近代建築物なのである。

近代建築物の発展と同じように、最近のCG技術は年々高まってきており、このような超高層ビルを建設する際にもCGによるイメージ再現がなされてから、建設に至っている。CGは今では、映画やドラマだけでなく起業の業務会議のプレゼンテーションをする場でも多く使われており、CGが社会に活用されている。CGは日々進化し、2次元だけのイメージが3次元で表現されることで人々はより鮮明にそのイメージへと入り込むことができるようになった。

今現在、CGは専門的な人々だけでなく、生活の一部として私たち一般人にとっても密接な関係にあると考えられる。

本研究では、3次元CGについての基礎知識とCG作成ソフト「POV-Ray」による近代建築物の再現をし、3次元で表現することの意義を明らかにする。

次に、いまだ存在しないものを3次元で表現することは人々にどのような効果を与えているのかを明らかにすることを目的とする。