環境問題というと、大気汚染、水質汚染、気候変動、生態系の破壊など多くあるが、その中で私は地球温暖化についてとりあげてみたい。なぜ、数ある環境問題の中で地球温暖化を取り上げたかというと、常々疑問に思っていたことがあるからだ。それは、地球温暖化問題における二酸化炭素の扱われ方についてである。
地球温暖化とは温室効果ガスがもたらす温室効果によって地球の温度が長い年月をかけて上がっていく現象として知られている。温暖化が進むことによって異常気象が多発、海水面の上昇により海抜の低い地域の海没、生物種の絶滅といったような様々な問題が発生するとされる。そのため、全世界にて進行を防ぐべく取り組むべき問題となっている。
空気中に含まれる成分の割合で1%にも満たない二酸化炭素が地球規模にてこのような問題をひきおこすほどに温室効果を与えているというような主張を私は疑問に思い、卒業論文のテーマにした。
そこで、本論では地球温暖化について現状を言及した上で、温室効果ガス以外で原因となりうるものとして、水蒸気、森林伐採、間氷期、太陽活動の活発化をとりあげた。これらを温室効果ガスと比較し、どのような影響を及ぼしているのかを考察し、とりまとめていく。