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茨木 正治 ゼミ 平成25年度卒業論文
「大谷翔平」を通じて見るプロ野球界の分業制
中村 剛人

近年では前例のない「投手」と「野手」の両方をこなし「二刀流ルーキー」の愛称で活躍している、大谷翔平19歳。 誰もが憧れる「4番・投手」。高校までは可能だった。しかしプロ野球は分業制。打つ、投げる、両方が優れていても与えられる仕事は1つ。「どうして2つやってはいけないのか?」、「誰がそんなルールを決めたのか?」。そんなプロ野球界の分業制を大谷を通じて研究し、果たして大谷の二刀流は可能なのかを目的とした。

調査方法としては、過去と現在のチーム、選手の成績をデータとして挙げ、プロ野球のレベルがどのくらい進歩したのか。二刀流が可能だった時代の歴史的背景、一流選手が出世するまでのパターン、二刀流のデメリットなどを調査した。

結論としては、上記の調査からは「二刀流」は厳しいという結果となった。

しかし、大谷の二刀流は話題性という意味でプロ野球界を熱くすることは確かである。視聴率の低下やオリンピック競技からも外れようとしている野球人気を取り戻すための起爆剤となるのかが今後の課題である。