本論文は「タバコ」という、一般人のみならずあらゆる世界の人間がなんらかの形で触れることがあるだろう文化について調べを行うものである。タバコと言えば、古くは宗教儀式などに使用したとされているが、現代ではいたって一般的な嗜好品となっている。また、日本においては特にその税金が国の財源となっている。
現代、世界的に禁煙への動きが活発になっている。タバコは肺がん、心筋梗塞などの生活習慣病の原因となっていると言われており、それによって失う労働力や生命はお金では埋めることができないであろう。
しかしタバコは国に膨大な税金を納め、日本たばこ産業だけでなく、関連した業界に多大な収益と雇用を産みだしているのも事実である。
また、喫煙によるストレス解消により作業効率を高められるなどの精神的な効果もあるだろう。
タバコに関係する話題は非喫煙者、嫌煙者の視点において、健康上の問題が大多数かもしれない、しかしタバコには健康上の問題だけでなく、財政上の問題も深く関わっているだろうし、事実、健康上の問題をこれだけ指摘されつつも自分の意思で喫煙を続ける人が多数存在するのは、タバコというものにそれだけの価値と魅力があるからではないかと感じている。
本論文ではタバコはどうやって生まれたのか、発展してきた歴史を辿りたい。
また、一般的に男性が好むものというイメージがあるため、女性に焦点を当てていこうと思う。