インターネットが登場してから約15年。いま、IT関連コストの劇的な低下が起こり、チープ革命と技術革新によって、ネット社会が地殻変動を起こした。そして、ネット世界とリアル世界が身近なものになった。ネット上には群衆の叡智が多く存在し、有益で、為になる情報が溢れ、ネット普及以前に比べて私たちの学習や知的好奇心を満たすことがとても簡単になった。アメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)は、ネット上で講義や資料を無料公開(OCW)している。インターネット普及により限られた範囲で、限られた人物にしか、学ぶことの出来なかった学習がオープンになり、多くの人々が自分の興味を追求することが可能になった。本論文では多くの人々に開かれたネット学習の可能性と問題点について論ずる。