PCの高性能化が進んでいなかった2000年代初頭から2000年代中期に、一世を風靡したFlash。しかし現在ではHTML5という新規格の登場で、不要論が少しずつ広がりを見せている。本論は、実際のFlash作品の制作を通して、Flashの有用性を確かめるため、その制作の容易性を証明し、間口を広める一助とするべく執筆した。
制作するFlash作品は、単なるゲームにとどまらず、実用性を兼ねた「インタラクティブな学習用教材」である。内容は「進数の計算」を学ぶための教材で、ランダムに問題を生成し、また解答に掛かるまでの時間や、筆算の形を表示させる。
簡潔に歴史や用語などの解説、HTML5との比較を交えながら、その制作過程を、作例を用いながら解説し、これからFlashに触ろうと考えている方に、同じ学生だからこそ出来る優しい解説書としての性質を持つように図った。アンケートの集計を元に、現在の学生がFlashにどの様な認識を持っているのか把握し、本論の内容に反映させながら、今後の展開も探求していく。