2次元アニメーションにおける作画表現技法の研究 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成24年度卒業研究概要集] [平成24年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
安岡 広志 ゼミ 平成24年度卒業論文
2次元アニメーションにおける作画表現技法の研究
小池 脩二

日本のセルアニメーションにおいてどのような表現方法が生み出され、用いられているのかを検証し、2次元アニメーションにおける基本から応用までのアニメーション現場で実際に使われている表現方法を、Flashアプリケーションにて再現したアニメーションを作る。

筆者は、普段TVや映画などのアニメについての見方や捉え方に興味をもった。登場するキャラクターや背景、効果音に使用される音楽、演出、声優の演技力、オープニングとエンディング、原作ありかオリジナルか、など、TVアニメひとつ取っても、見る人によって様々な見方がある。これはアニメ作品だけでなく、映像作品全般に言えることであるが、TVや映画などで、一般的に用いられるセルアニメーションには、3次元映像では表現できない「作画演出」「作画技法」というものがある。その中にも、制作会社の違いや、国による違い、アニメーターによる違いなど、表現方法は実に様々である。具体的に日本のセルアニメーションでは作画演出によってどのような表現方法が生み出され、用いられているのかを検証し、本研究では、2次元アニメーションにおける基本から応用までのアニメーション現場で実際に使われている表現方法を使ったセルアニメーションを作る。アニメにおける作画演出を不得手な人、知識を持つ人でも表現技法に困惑した方に一つの指標となることを目的とする。