地域経済の活性化における社会資源の複合効果に関する研究 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成24年度卒業研究概要集] [平成24年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
圓岡 偉男 ゼミ 平成24年度卒業論文
地域経済の活性化における社会資源の複合効果に関する研究
藤原 佳大

本稿では、地域経済の活性化を、アニメ作品を社会資源化の効果に注目し分析する。

そして、普通の町おこしが行われている地域と、アニメ文化を使った町おこしとの違いについても分析していった。

 地域の活性化とは何か、地域の基本的な構造をコミュニティとアソシエーションという概念に基づいて追求し、そのあり方を検討した。

その意図を通して地域の意味を合わせて、再考したいその事例をとして本稿は先のアニメ作品に基づいた地域活性化を分析した。

この分析を通して地域の活性化の可能性を向いてみる

本稿では地域の活性化に注目し、地域を分析した。

はじめに地域社会を一定の地域的空間と捉え、社会的集団として認識した。

コミュニティは、マッキーヴァーが指摘するように住民の共同関心に基づき形成される。そしてその内部にある複数のアソシエーションの連携によって維持されているといえる。

地域の活性化を考えるとき、これらのアソシエーションの活動に目を向けることが重要であるといえよう。

次に、町おこしについての概念は、過疎化から地域の活性化に向けて行動することと、新たな観光資源をもとにして地域の活性化を促進させていくことと捉える。

その例として新たな観光資源をもとにして地域の活性化を促進を見ることもできた。

さらに農業経済学者の今村奈良臣が提唱している第六次産業を利用した観光資源を活用して、地域全体を、生産から消費まで行い、地域にとって害の少ない地域政策と、それに必要な人材を育てることで地域の活性化に至ることができると言える。

アニメ・マンガを使った観光資源は、作品のファンと製作者とともに地域を活性化につなげていくことで、アニメ、マンガを観光資源として活用できる。特に町おこしに使われるアニメ作品を地域の人々が資源として利用できるようになれば地域の特色と観光資源を使う活性化に向けることができる。

アニメ、マンガでの町おこしを成功させるには、作品のファンが必要不可欠であるということと、ファンによる作品の知名度、地元住民のアニメ、マンガへの認識と作品を利用するための製作者からの許可、地域の作品に付加価値を高めていくことが必要である

普通の町おこしと大きく違うのは、地域活性化にファンと、アニメ作品の製作者(著作権者)が関わっていくことである。