日本のゲーム産業は世界的にも有名となった。それは、日本のゲーム産業が海外文化を理解しているから世界で売れるものが作れると考えられる。大きなメーカーとしてはソニー、任天堂などがあるが、携帯型ゲームであるPSPは世界的に大きな影響を与えた。ゲームは、昔と比べて様々な点で発達してきた。1990 年代までは、CGの3次元表現であるポリゴンになるだけでも画期的だったのに対して、2012年現在、実写とほぼ変わらないような画象でも驚かれるようなことは少なくなってきている。また、オンラインゲームの登場により、ゲームをしながら、どこに住んでいるのかわからない人とコミュニケーションを取れるようになった。日本のゲーム産業は「ゲーム機産業」と言えるほど家庭用テレビゲームに依存した産業であった。近年は高速・大容量通信サービスや通信利用料定額サービスの普及などを背景にオンラインゲームや携帯電話向けゲームといった新しい分野が登場し、ゲーム産業のすそ野が広がりつつある。本稿ではゲーム産業の動向に注目し、産業の構造変動という点から将来の可能性を検討したものである。