社会意識における文化的影響に関する基礎研究 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成24年度卒業研究概要集] [平成24年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
圓岡 偉男 ゼミ 平成24年度卒業論文
社会意識における文化的影響に関する基礎研究
島立 崇史

現在「アニメ」というものは「オタク」を形成するものの1つとして少なからず影響を与えている。「オタク」を形成しているものとしてアニメや漫画などありとあらゆるものが対象となりオタクには数えきれないジャンルが無数に存在し様々な形がある。

そこで1章では、社会意識論の概念、文化について考察する。2章では本研究の中心概念である「オタク」について振り返り、彼らへの偏見について分析する。3章では「異文化」として異なる文化からオタクを分析していき異文化とオタクの結びつきについて再考する。4章においてはアニメの起源、歴史を考察しアニメが社会から受ける評価について考察する。そして5章では、「オタク」としての「アニメ」の社会からの評価と歴史をふまえ、それを社会意識という観点から分析する。

これらの分析を通して「アニメ」と「オタク」の起源、文化を振り返りながら、異なる文化としてのオタクを個々にまとめながら社会意識という観点から「オタク」の社会的位置づけというものについて考察する。

「オタク」と「若者文化」、「サブカルチャー」、「対抗文化」の3つの間には総じて共通の接点があり、彼らは独自のやり方、「主張を貫く」というスタイルをもっているのである。これにより社会意識という観点から見た「オタク」という文化は、定義づけられてから30年くらいの歴史がある。その30年間不当な扱いを受けてもなおその道を貫いてきたスタイルこそがオタク文化であり、社会の中の1つの文化なのである。これからも「オタク」たちは社会の中で不当な扱いを受けたり、偏見を持たれたりしていくだろう。その半面、独自の在り方を見つけていき今日では偏見も是正される方向に進んでいっている。これは現在でも言えることでオタクへの理解が高まっているのである。本研究は社会意識という観点から見た文化的影響に関する研究したものである。