日本の高齢者の現状は、高齢者の人口の増加により日本では高齢化が進み、国連の定義によると、65歳以上の方は高齢者とされ、人口の7パーセントが、高齢者が占める場合高齢化社会とされ、14パーセントになると高齢社会と定義される。平成23年度内閣府発行の「平成24年度版 高齢社会白書」によると、65歳以上の高齢者の人口は、昭和25年(1950年)で総人口の5パーセントに満たなかったが、昭和45年(1970年)に7パーセントを超え高齢化社会へとなった。さらに高齢化が進み平成6年(1994年)には人口の14パーセントが、高齢者が占め高齢社会へとなった。そして、平成22年(2010年)には23.1パーセントとなり5人に一人が高齢者、10人に一人が75歳以上と発表されており、平成23年(2011年)には高齢者人口は2980万人で、総人口に占める割合は23.3%、男性は1273万人男性人口の20.5%、女性の高齢者は1707万人女性人口の26.0%と女性は4人に1人が65歳以上であると、言われており、様々な問題もが起き社会問題視されている。その社会問題視されている一つに高齢者の孤独、孤立の問題が起きている。
日本の家族形態の変化で、一人暮らしの増加、特に高齢者の一人暮らしの増加が見出された。一人暮らししている高齢者は、近年、誰からも看取られることなく、相当期間放置された孤立死で発見される高齢者が増えた。孤立死でなくなった遺体はたいていの場合、地方自治体の役所で火葬され、遺骨を親族が引き取るのだが、引取りを拒否するという問題が発生している。引き取り拒否される背景として、十年以上関わりの無い遠縁、又は、結婚をしていない親族、結婚しているが子どもがいない親族は、甥や姪が引き取り手になる可能性もあり、普段から交流があればよいが、冠婚葬祭でしか会わない場合遺体の受け取りを拒否する場合もあるのだ。