薄膜ポテンショメータをコントローラーに用いたシンセサイザの設計 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成24年度卒業研究概要集] [平成24年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
小泉 宣夫 ゼミ 平成24年度卒業論文
薄膜ポテンショメータをコントローラーに用いたシンセサイザの設計
鈴木 龍馬

楽器の電子化により新たな音楽や演奏表現が生まれている。電子楽器は音自体新しいものを作り上げてきたがその多くはピアノ鍵盤を演奏用のコントローラー用いている。新しい演奏表現を開拓するためにはコントローラーにも新しい開拓が求められている。

そこで本研究では、薄膜ポテンショメータを演奏表現手段にしたコントローラーを開発しシンセサイザに実装した。今日、コントローラーはMIDIキーボードが主流だが、本研究では、リボンコントローラーという音階を滑らかに変えられる入力装置に着目した。リボンコントローラーは、押す場所によって音程が変化し、さらにスライド させることによってポルタメント奏法が自在に表現できる。

製作にはPureDataとArduinoを用いた。Arduinoに接続した薄膜ポテンショメータで感知した数値をPureData内で変換しシンセサイザをコントロールした。薄膜ポテンショメータはリボン型に限らず円型のものもあり、さらに曲面上にも貼り付けることができるので演奏表現手段として新しい発展が望める。