本研究では、リズムを刻む上で重要な役割を果たすドラムセットをコンパクトに再現する装置を設計した。

音源には実際のドラムセットからサンプルされたデータを用い、パッドには圧力センサーを用いた。音源の再生部はPure Dataによるプログラムで構成し、圧力センサーの出力電圧をArduinoを通じてデータとして入力している。また、出力電圧のしきい値を設定してドラムセットを構成する音源再生のトリガーとした。

音源はスネア、バスドラム、ハイタム、ロータム、フロアタム、クラッシュの6つからなり、それぞれのタッチセンサーで操作しているが、さらに音源を追加する事が出来る。

また、キーボードなどでは打ち込みが困難だったタム回しという技法が可能になり、センサーの配置によって自在な操作が可能なリズム楽器を構成する事ができる。