グラニュラー合成によるサンプルの加工とその応用 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成24年度卒業研究概要集] [平成24年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
小泉 宣夫 ゼミ 平成24年度卒業論文
グラニュラー合成によるサンプルの加工とその応用
荻野 大希

音のサンプルを短い断片に区切り、それをつなぎ合わせて新しい音の流れを作る方法をグラニュラー合成という。グラニュラー合成には大きく分けて二通りの使い方がある。ひとつは、音を断片に区切り、それぞれの断片の再生スピードの変更、一部区間の繰り返し再生や切り捨てを行うことにより再生時間と音のピッチを独立に調整することができる。これらは音声の調整に用いられる。

もうひとつは音の断片を任意の再生スピードで繰り返し再生することによって全く新しい音の素材をつくることである。これはミュージックシンセサイザーに応用される。

本研究ではこれらの合成音を簡単につくることができるプログラムを作成した。特に後者の方法に対しては音のサンプルの波形を見ながら断片を抽出できるようにした。また、音片接続時に受ける影響を調整できるように、音片のずらして重ね合わせるタイミングを自由に調整できるようにした。このプログラムを用いることにより新しい音の創作が容易にできるようになった。