今や国内におけるアニメーションの浸透率には目を見張るものがある。例えば全国版のCMに、深夜放送されているアニメが起用されたり、アニソン歌手が紅白歌合戦に出場したり、中学,高校での話題がドラマではなくアニメにすり替わっていたりする。また、なりたい職業TOP10に声優が入ったのも記憶に新しいことである。
TVアニメーションの歴史は1963年に放送を開始した『鉄腕アトム』から始まり、もうすぐ50周年を迎える。開始当時10歳の子供であった人達は60歳となり、団塊の世代まで網羅していることになる。
これだけの影響力を持つメディアに、娯楽としてもビジネスとしても大変強い関心を持ったのが、テーマ設定の動機である。
また表題にあるとおり、私が約一年間の就職活動を通して学んだ、アニメ業界を追求することへの難しさや楽しさは、これまでの人生の中でもとびぬけて意義のあるものだと感じたので、論文という形で残しておきたいと思った次第である。