- 概要 -
昨今のコンピュータの普及の影響もあり、小中学校でもパソコンを使っての学習の導入も珍しいものではなくなっているものといえる。授業にパソコンを用いた学習することで視覚的に情報を取り入れ、理解することでより効率的に授業を行えるための意図がある。
初等教育においては時間的な制約が発生し、教材作成に充てられる時間は限られている。従って、漢字学習システム教材を導入する場合、初等教育機関であっても市販のパソコンで運用でき、かつ、特殊なソフトを必要としない設備環境に左右されない教材が求められる。シンプルで使いやすい、修正・拡張が短時間で行える教材が望ましいと思われる。
上記のことを踏まえ、本研究では、初等教育学校の授業において使用可能な学習ページを開発するために開発方針を明らかにする。また、POV-RayのCGを使ったアニメーションを使い小学生への漢字学習意欲の喚起を促すことを目的とする
- POV-Ray -
本研究では視覚的学習意欲の向上の狙いとして、POV-Ray(ポブレイ)と呼ばれるCG作成のフリーソフトを用いてCGを作成し、学習ページでの正解・不正解のリアクションに使用している。
- 漢字学習ページ -
対象ユーザー層が小学生であるという事をふまえて、初心者でも使いやすい設計を心がけた。開発にはHTML・JavaScriptを使い使用するデバイスはマウス以外いらないというシンプルな構造で作成した。