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小宮山 隆 ゼミ 平成24年度卒業論文
ARの応用例とこれから
小川 晃樹

AR、Augmented Reality=(拡張現実)という技術が大きく注目された始めた2007年から6年が経った。開発環境および情報共有環境の発達、スマートフォンの普及、操作が簡単で直観的で分かりやすい、映像を共有でき、共感できるようになるなど、今のARは世間一般に浸透している。

ARは、エンタテイメントの分野での利用だけではなく、教育、医療、産業などの分野でも盛んに利用されている。また、スマートフォンの進化により、ナビゲーションや位置情報と関連したARコンテンツが用いられてきてもいる。

ARの利点には「リアルタイムで見られる」「立体構造が把握しやすい」など、いくつかあるが、やはり一番の理由は「直観的で分かりやすい」というところだ。今まで、コンピュータの画面で表示される出来事は、現実世界の日常とはやや離れたところにあった気がする。それが現実世界の映像に重なって表示されるだけで、非常に分かりやすい便利なものへと変化していく。

また2000年の最初のころに比べて今ではパソコンとWebカメラを使うだけで、誰でもARコンテンツを使えるようになり、プラウザ上で動作するARコンテンツも多く、かなり手軽に利用できるようになった。

そんな時代の中、今では多くのARコンテンツの事例をみることができるようになった。その数多くの事例の中から、一工夫あるもの、技術的に一歩進んでいると感じたもの、なるほどと感心したものを紹介していき、「コンテンツ」と「技術」という2つの観点から、将来のARについて考え、論じた。