この作品は、4人組の音楽バンド、「VOICELAND(ボイスランド)」のワンマンライブの会場で上映するために製作した、プロモーション・ビデオである。
番組ではまず、VOICELANDがワンマンライブの実現とその成功を目指して結成された期間限定のプロジェクト・バンドであること、そのためにメンバーが手分けをして、アルバム制作やウェブページ作成などに取り組んでいることなどを紹介する。2012年8月8日、VOICELANDは、新宿JAMと新宿HEADPOWERの2つのライブ会場に出演することになる。リハーサルと本番のために彼らは2つの会場を忙しく往復し、ライブを成功させる。次に彼らは、私立東葉高校(船橋市)の文化祭に参加するため、文化祭の一週間前に、同校の軽音楽部とリハーサルを行う。彼らは高校生たちに演奏テクニックの指導などもおこなう。9月29日の文化祭当日には観客を前にみごとな演奏を繰り広げ、会場を盛り上げる。最後に、メンバー全員がワンマンライブに向けての決意を述べて番組は終わる。
2012年12月20日のライブでは、この番組を最初に上映し、それに続いてライブが行われ、本作の制作目的を達成することができた。
この番組は、当初のプランでは、VOICELANDがワンマンライブについての告知をおこなう場面を中心にする予定だったが、実際に撮影できた映像は、練習風景やライブ会場のショットばかりで、結果としてドキュメンタリーともプロモーションともつかないものになってしまった。ナレーションの内容も、自分では理解して語っているつもりでも、視聴者には意味の伝わらないところが多くあり、反省している。頭で想像していたようなイメージを、実際にカメラに納めるということが、いかに簡単なことではないかということがわかり、その難しさを学ぶことができただけでも本作に取り組んだ意義はあったと思っている。