近年、日本国内の著作物が他国に盗用される事件が相次いで起こっている。この背景として、現在の充実したものが存在するのに、盗用はやむを得ないという皮肉があるのかもしれないが、果たしてそうなのか。盗用問題に興味を持った私は、盗用は本当に許されないものなのか、また、それと同時に純粋な"もの"(オリジナル)とは一体何なのか、調べてみようと感じた。
調査方法は、オリジナルについてはWebページからの資料・判例を中心に調べ、盗用については、それらに加え本学生に対して盗用に関連したアンケートを実施し、どんな関心を持っているのかを調査・分析した。
結果として、盗用は著作物の価値を損ないかねない違法行為であるものの、必ずしも勧善懲悪とはいえないという結果となった。また、オリジナルとは何かに加工・編集されるものの元となるものであり、それは人間の目の見えないところに存在し続けているということが分かった。
課題として、盗用という問題をゲームやテレビなどの特定の分野に掘り下げて調査を行っていれば、詳細で納得のいくデータが取得できたのではないかと思っている。