音楽の印象と特定気分での聴取嗜好との関係 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成24年度卒業研究概要集] [平成24年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
西村 明 ゼミ 平成24年度卒業論文
音楽の印象と特定気分での聴取嗜好との関係
門藤 翔太

人々は音楽を聞いて様々な印象を持つ。そしてその印象をもとに聞きたい曲を選び、音楽を聴いている。そして音楽を選ぶ理由の1つにその時の自分の気分の状態が挙げられる。この研究では楽曲の印象とその楽曲をどのような気分の時に聞きたいかを調査し、楽曲の印象が人の聴取嗜好にどのような影響を与えているかについて調べた。

実験ではこちらで用意した10曲の楽曲を被験者に聴かせ、その楽曲の印象に関する設問を4つ(迫力-貧弱、陽気-悲しい、きれい-汚い、鮮やか-不鮮明、ユニーク-ありふれた)、どのような気分の時に聞きたいかについての設問を4つ(楽しい時、悲しい時、ゆったりした時、イライラした時)、そして好きか嫌いかについての設問を設定し答えてもらった。

実験後に結果を集計し、全ての曲に対する印象と特定気分での聴取嗜好との相関を出した。その結果、きれいな印象の曲はゆったり時に聞きたい、陽気な印象の曲は楽しい時に聞きたいなど、印象と特定気分での聴取嗜好が結びついている傾向にあった。また好き嫌いは人によって異なるが、好きと答えた楽曲に関しては、どのような気分の時でも聴きたいと答える傾向にあった。