企業を消費者に認知させる方法として、ロゴ・シンボルマークを使ったV.Iという戦略がある。本論文ではロゴ・シンボルマークを色彩の観点から分析することで、より効果的なV.Iを行うにはどのような色彩デザインが有効なのか、またV.Iを行う際の色彩の注意点を実際のロゴ・シンボルマークを例に挙げながら統計も交えて明らかにしていく。
第1章ではC.I・V.Iの概念と変遷。第2章では色の構成要素と色それぞれの持つ意味について。第3章では実在する企業ロゴ・シンボルマークを例に挙げ、色彩的観点から分析し、その成功、失敗理由を解説。第4章ではロゴ・シンボルマークの統計から、その業界ごとの使用色の傾向の分析。そして終章では分析の結果、V.Iとはどうあるべきなのか、また今後のV.Iはどうあるべきなのかをまとめていく。