この研究では、人間関係をコミュニケーションでの視点からとらえ、人と人の関わりとはどのようなものなのかについて論じた。人間関係において、われわれ人間はどのようなコミュニケーションを取っているのか、それを分析する上で必要なことが対人との問題となる。これらを踏まえ対人関係について検討した。そして、われわれは、コミュニケーションと聞くと、ほとんどの人が会話をすることだと考える。だが、それは言葉を発し相手に話の内容を伝えるなどが一般的だが、実際は言語だけではなく非言語コミュニケーションというものが存在する。それは、顔の表情などで感情を伝えたりすることもできるなど様々であって言葉を必要としない。このことから、このコミュニケーションを言語コミュニケーションと非言語コミュニケーションに大きく分け、コミュニケーションがどの程度必要とされているのか注目した。本論では、人間関係の中で最も身近な関係を結んでいる家族をメインに分析した。家族関係では、現代の親子関係においてはコミュニケーションが希薄化している。それは、情報機器によって個人の時間を重視する者が増え家族との時間を一緒に過ごすことが少なくなっている。このように現代では、情報化社会によって様々な直接コミュニケーションをとる場面が減っていることがわかった。