戦後から現代にかけて、ファッションはなくてはならないものになった。洋服・小物・靴・鞄など衣服だけにはとどまらない。流行を追う人々は個性を意識し始め、新しさを求めると同時に、数十年前に流行した古いファッションを復活させる流行のリバイバルを起こす。ファッションが循環するという現象を表す「ファッション・サイクル」とはどういったものであるか。経済背景に着目して論じていく。
第1章では流行とはどのようなものかを論じ、流行を操作する機関や現代のアパレル産業について論じる。
第2章ではファッション流行の歴史を戦後から90年代まで日本のファッションがどのように変化し、海外との差別化を図ってきたのかを論じる。
第3章では現代のファッションはどう変化したのか、また第2章を基にリバイバルの傾向や比較をしていく。
終章では第2章と第3章を通してファッションのサイクルについてを論じる。