近年スポーツとテレビの関係は密接にある。バレーボールではワールドカップ等が日本で開催されることが多く、興行としても大変人気である。またサッカーでもJリーグだけでなく、ワールドカップでは2010年に開催された南アフリカ大会ではメディアでの下馬評を覆し、予選リーグを突破し、見事2002年以来のベスト16へ進んだ。一方野球では地上波の映像で、リーグ戦、クライマックスシリーズを観戦することができ、テレビの関係は非常に密接であり、また地上波の放送だけでなく、BS、CSでも有料で放送されている。
上記のように、プロスポーツにおいてテレビ等は密接な関係だということが良く分かる。だが、プロの世界だけでなくアマチュアの世界においてもメディアに大きく目が向けられている。NHKでは競技に関わらず全国高校総体や大学のインカレ等を放送している。またアマチュアスポーツにおいて一番認知度が高いのは高校野球である。秋季大会の中で一番大きい大会である「明治神宮大会」以外の春のセンバツ、夏の全国高校野球大会では開会式から大きく取り上げられ、毎試合NHKによる放送が続けられている。
高校野球においては甲子園より前の大会つまり、地区予選大会からそれぞれの放送局で取材、開会式の模様、特定の球場で行われる試合に関しては、中継まで送られている。そして高校野球だけではなく、大学では正月に放送される箱根駅伝が毎年日本テレビで行われていて大きな盛り上がりを見せている。
そこで起きた疑問はいかにしてテレビ中継がされていったのか。いくらテレビ中継といえ昔からあった技術というわけでない。そして中継によって気軽に出来るようになっているがなぜそこまでの需要が高まったのか。など多くのものが生まれた。
そこで本論文はスポーツの歴史、マーケティング、マネジメント、放映の観点からどういったスポーツ観戦、スポーツ中継が求められているのかを展開していく。