本論文は、パチンコを始めとするさまざまなギャンブルの依存問題、それに関する深刻化や影響を実例から説明し、ギャンブルをやる人の若年齢化、なぜ開店前にパチンコ屋で並ぶ人が多くなってきたのか、ギャンブル依存症によって起こしてしまう犯罪などを日米間で比較したものをである。
ギャンブル依存症という言葉は、日本では、ここ20年ほど前から呼ばれるようになった歴史の浅い病気である。歴史が浅いので病気としての認識が弱く確固たる研究がされていないことが事実である。しかし、まったく対策がないというわけではなく、カウンセリングを行ったり、依存症患者同士で集まって話し合いをし、解決していく方法がある。
第1章では、ギャンブル依存症とは病気なのか、そしてどんな病気なのか、依存症の特徴を説明しながら述べている。第2章では、社会的背景、どういう人がなりやすいのか、ギャンブルに走る理由を、含めたのめりこむきっかけを述べる。第3章は、ギャンブル依存症における、本人や周りの人間への影響を実例を紹介しながら述べている。第4章は、依存症患者への回復の取り組みを紹介する。
などを述べて依存問題を様々な事例を用いて、依存問題にはどんな社会的要因があるのかを論じる。